

大会参加のご案内
大会参加の事前お申し込み受付は終了しました。
会場にて当日のご参加をお受け付けいたします。
多数のお申し込みをお待ちしております。
Day1 12/6(土) 13:15~14:45 大会企画シンポジウム ①
老年臨床心理学研究の課題と将来像
心理支援の実践に先立ち、基礎的な心理学研究、認知行動論的立場、回想法/力動論の立場から各研究者にご登壇いただき、研究テーマを概観したうえで、今後の展望を行っていただく。
司会 兼 指定討論: 村山 憲男 (昭和女子大学)
話題提供:
中川 威 (大阪大学)
「超高齢期の縦断研究の課題と将来像」
話題提供:
森本 浩志 (明治学院大学)
「認知症の人の介護家族の心理支援と研究の課題」
話題提供:
林 智一 (香川大学)
「一人ひとりの高齢者のこころに触れる―事例研究という古くて新しい試み―」
Day1 12/6(土) 15:00~16:30 大会企画シンポジウム ② 老年臨床心理学実践の課題と将来像
実践例を複数の心理学的理論から読み下す
- アセスメントからケアやコンサルテーションにつなげたモデルの提示 -
初学者や実践を始めて間もない心理職はBio-Psycho-Socialの側面からアセスメントを組み立て支援を行うことを強調されて学んできた。言うまでもなく、Psychoの範疇内にも多様な側面が存在する。例えば、パーソナリティにもいろいろな理論があり、諸理論を次元や階層でとらえる試みもいくつかあるが、実践家はどのように複数の理論を用いてアセスメントし、支援やケアを提供したり、他職種にコンサルテーションしたりしているのだろうか? 登壇者には自身の具体的な支援例をもとに、認知機能障害の評価・支援に加えて、様々な理論やパーソナリティレベルごとのアセスメントをどのように組み立てているのか、枠組みやモデルの提示を行っていただく。
司会 兼 コメンテーター: 大庭 輝 (弘前大学)
話題提供:
植田 裕吾 (沼津中央病院)
「病態水準に基づく高齢者うつ病の理解と支援 ~神経症水準の事例から~」
高齢者のうつ病は認知機能低下や身体疾患と併存しやすく複雑である。病態水準から臨床像を整理し、アセスメントから介入までの臨床的示唆を述べる。
話題提供:
北村 世都 (聖徳大学)
「心理職がおこなう家族への心理支援―在宅高齢者虐待事例に心理職はどうかかわるか」
心理職が地域の中での高齢者支援の継続的な担い手として機能するために、虐待事例の包括的なアセスメントの方法、支援における「次の一手」を提案する心理職の在り方について提案したい。
Day2 12/7(日) 10:00~11:00 教育講演
認知リハビリテーションによる初期アルツハイマー病の進行予防とノーマライゼーション
講師 : 松田 修 (上智大学 教授)
認知症の中で最も高い有病率を示すのは、アルツハイマー病を病因とするアルツハイマー型認知症である。本疾患の診断前後においては、本人が自己の認知機能の変容を自覚し、不安や恐怖を抱くことが少なくない。加えて、認知症に対する社会的スティグマ(公的スティグマ)は、当事者の心理的負担をさらに増幅させる要因となり得る。筆者は、公認心理師として、心理アセスメントに基づく個別的な心理支援を実践しており、その一環として認知リハビリテーションを活用した介入を行っている。アルツハイマー病は現時点において根治療法が確立されていない疾患であるが、当事者が疾患とともに生活を営む過程において、心理的側面への支援はQOL(生活の質)の維持・向上に不可欠である。心理アセスメントの結果に基づく助言、心理相談、ならびに環境調整等の支援は、公認心理師法に規定された心理支援の枠組みに則ったものであり、老年臨床心理学の専門家に期待される責務でもある。そして、これらの支援は、ノーマライゼーションの理念に基づく共生社会の構築に資するはずである。これらをふまえて、本講演では、アルツハイマー型認知症の診断前後における心理的課題と、それに対する心理支援の実践的アプローチについて、筆者の臨床経験を踏まえて論じる予定である。
Day2 12/7(日) 11:15~12:15 教育講演
高齢者虐待の現状と課題
- 心理職に求められること -
講師 : 加藤 伸司
(東北福祉大学 教授 / 認知症介護研究・研修仙台センター センター長)





